小児科
- ・ごあいさつ
- ・かぜの症状と対処方法
- ・発熱について
- ・お薬について
皮膚科
- ・ごあいさつ、疾患
- ・アトピー性皮膚炎
- ・じんましん
- ・熱傷(やけど)
- ・陥入爪(巻き爪)
- ・ウイルス性疣贅(イボ)
- ・虫刺症(虫刺され)
- ・薬疹
- ・褥瘡(とこずれ)
- ・紫外線治療
- ・紫外線による皮膚障害
診療カレンダー
■休診日
■午後休診
アクセスマップ

ウイルス性疣贅(イボ)
■イボの原因ウイルス・病型
ヒト乳頭腫ウイルス(human papillomavirus, HPV)による感染症です。わずかな傷から直接、ないし器具を介しての接触感染によります。
一過性で免疫により排除されることが多いですが、一部が症状を起こします。生涯有効な免疫はえられず、何度も感染することがあります。
HPVには200種程度のサブタイプ(亜型)があります。感染する部位により皮膚型(上皮型)・粘膜型に分かれます。
粘膜(口腔・舌・喉頭・外陰部)に感染するものの一部は癌化しますが、皮膚では癌化は稀です。
皮膚では尋常性疣贅・青年扁平疣贅などの形をとります。
外陰部では尖圭コンジローマの形をとります。
拡大すると小血管がみえることもあり、ざらざらした感じがあることが多いです。


尋常性疣贅
■イボのワクチン
子宮頚癌、尖圭コンジローマには予防ワクチンが認可されましたが、副反応の問題で定期接種は見合わせ中です。他のイボには同様のワクチンはありません。
■イボの治療
残念ながら現時点でHPVを死滅させる治療はありません。いずれも炎症を起こしたり、角化を押さえたり、免疫に働きかけたりする治療です。 当院で行っているものは次の方法です。
- ①液体窒素による凍結療法:綿球などに浸して凍結を繰り返します。
- ②ヨクイニン®の内服:青年扁平疣贅、尋常性疣贅が多発する際などで、数ヵ月をめどに内服します。尚、脂漏性角化症(老人性疣贅)には効果はありません。
- ③イミキモド(ベセルナ®)の外用:尖圭コンジローマのみ保険適応があります。週3回塗布し、数時間後に洗い流します。
- ④角質の厚い疣贅には、サリチル酸ワセリンやビタミンD3軟膏の外用、モノクロロ酢酸の塗布も試みます。
皮膚科の疾患:原因と治療・対応方法
皮膚科における疾患と、原因と治療・対処方法の詳細を下記からご覧いただけます。