電話0263-88-5265 電話0263-88-5265

発熱について・小児科

  1. HOME
  2. 発熱について・小児科

熱がでたらどうしたらいいの?

熱が上がると、急に元気がなくなったり、顔が真っ赤になったり、ぶるぶる震えたり、頭が痛くなったりすることで気付きます。 熱の上がり際などは、からだは熱いのに、手足はかえって冷たかったりすることもあります。 あかちゃんや乳幼児が高熱でぐったりしていると、「いったい何が起こっているのだろう?」 「早く熱を下げてあげなければ大変なことになるかも?」と心配になります。 発熱は、わきの下で測った体温(腋窩温)が37.5度以上の場合をいいます。耳式測定や口内温でも同様です。 発熱には以下に挙げるような原因があります。

  • ①細菌やウイルスなどの感染症:かぜウイルス、水ぼうそう、はしか、おたふくかぜ、 RS、インフルエンザなどのウイルス感染、溶連菌、インフルエンザ菌や肺炎球菌による髄膜炎、 とびひなどの細菌感染、マイコプラズマ感染
  • ②免疫がかかわる疾患:自己免疫疾患や自己炎症性疾患と呼ばれる病気、ワクチン接 種後の一過性発熱
  • ③小児腫瘍
  • ④熱中症でも発熱しますが、別の機会にお話しします。

このうち、小児では、細菌やウイルスなどの感染症が最も頻度の高い発熱の原因です。 細菌やウイルスがからだの中に侵入してくると、人の「免疫」とよばれるシステム(建物の中や外で働く警備員みたいです。) が働いて、侵入を感知します。さらに、侵入した微生物を排除しようとするための、白血球などのはたらきが活性化します。 その一症状として「発熱」がみられます。すなわち、「発熱」はからだが病気を治そうとする正常な反応なのです。

■発熱がみられた場合、どうすればよいか?

まず ①意識はしっかりしているか  ②顔色の様子はどうか について観察してください。 高熱があっても、目線がしっかりしていて、父母や医療者と目を合わせることができる、 さらに、周囲に目を配り、興味を示すことが出来るようでしたら、ひとまずは安心です。 また、顔色や唇の色が、ほぼ本来の色を保っているかも確認してください。 逆に、普段と異なり目線があわない、呼びかけに反応が悪く、ぐったりしている、 顔色や唇が蒼白や青紫のようであれば、医療機関を受診してください。 また、月齢3ヵ月未満であれば、医療機関を受診してください。

■熱はすぐに下げた方がよいか?

発熱はからだに悪いので、すぐに下げた方がよいでしょうか?「発熱」はからだが病気を治そうとする正常な反応なのです。 39度以上の発熱の場合でも、活気が保たれていて、食事や水分がほぼいつもどおりとれているようなら、 すぐに解熱させる必要はありません。ただし、発熱が続くと体力の消耗や、夜間眠りが浅かったりすることもあります。 機嫌が悪い、水分や食事がいつものようにとれない、フーフーいってつらそう、などがみられれば、積極的に解熱剤で体温を下げて、 これらの症状を軽減させてあげましょう。そうすることで、体力の温存や症状の改善がみられ、本人のからだも楽になることでしょう。

■対処方法は?

まずは、クーリングでからだの一部を冷やしてあげましょう。首の周囲や足のつけね、 わきの下など太い動脈のある付近を冷やしてあげると効果的です。濡れタオルや氷嚢、氷枕などを使用します。 タオル等で直接皮膚にあたらないようにして、冷やしすぎに注意します。おでこなどに貼る冷却シートでは熱は下がりません。 次に解熱剤についてです。解熱剤には、坐薬と内服薬(粉薬とシロップ)があります。坐薬は処方された用法通りに使用してください。 兄弟の坐薬の使いまわしは、坐薬の規格が異なっていることもあり、事故につながることもあるので、よくありません。 解熱剤は平熱に下げるものではありません。高い熱のままでも1度でも熱が下がることで、症状が一時的に和らいで、楽になります。 眠れるようになったり、水分がとれるようになれば、効果があったと考えられます。

■家庭でどうしたらよいか?

熱が上がりきるまでは、からだの中心は熱いのに、手足は冷たいことがあります。熱の上がりはじめは末梢の血管が収縮してしまい、 血流が低下することと関係があります。そのような場合は、1枚上着を着せるか、毛布やタオルケット1枚増やしてあげるとよいでしょう。 熱があがりきったら、着せ過ぎや布団のかけ過ぎに注意です。かえってからだに熱がこもってしまうことがあるからです。 服装は、周囲の人と同じ程度のものでよいでしょう。水分はしっかり摂るようにします。お茶やスポーツドリンク、 経口補水液などでもよいでしょう。どうしても判断に迷う場合は医療機関に連絡しましょう。夜間なら#8000でも電話対応のみしてくれます。

診療カレンダー

休診日
午後休診

アクセスマップ

地図を拡大する