「インフルエンザの予防接種って、いつ受けるのがいいの?」
「打ってもかかったと聞くけれど、意味はあるの?」
毎年この時期になると、そんなご質問をいただきます。
この記事では、今シーズンのインフルエンザ予防接種について、いつ頃受けるのがよいか、皮下注射と経鼻タイプの選び方、費用や副反応などを、わかりやすくご紹介します。
インフルエンザ予防接種はいつ受ければいい?
日本国内でのインフルエンザは、例年12月〜3月頃に流行し、1月末〜3月上旬に流行のピークを迎えるとされています。
しかし、今シーズンは、昨シーズンより1か月以上早く流行が始まっています。2026年は8月末の時点ですでに全国的な流行入りが発表されており、一部地域では学級閉鎖も出ています。当院でも、9月中旬よりインフルエンザワクチンの予約受付を開始しました。なるべく早いうちに、できれば年内に接種を済ませておくと安心です。
対象と接種回数
インフルエンザワクチンには、皮下注射による不活化ワクチンと、鼻から接種する生ワクチン(経鼻タイプ)の2種類があります。
皮下注射(不活化ワクチン)
- 生後6か月〜3歳未満:0.25mlを2回
- 3歳以上13歳未満:0.5mlを2回
- 13歳以上:0.5mlを原則1回
接種間隔の目安は2〜4週間です。
経鼻タイプ(生ワクチン)
両側の鼻にそれぞれ0.1mlを噴霧し、1回で接種が完了します。
対象年齢は2歳〜19歳未満です。
特に、ゼラチンアレルギーを有する人、免疫不全患者、喘息の症状を有する人には接種できません。
費用について
当院でのインフルエンザ予防接種の費用は以下の通りです。
| 種類 | 料金 |
| 皮下注射(1回あたり) | 塩尻市補助利用(高校3年生まで)1回2,000円 補助利用なし 1回3,000円 |
| 経鼻タイプ(1回あたり) | 塩尻市補助利用(2歳~高校3年生まで)1回6,000円 補助利用なし 1回8,000円 |
副反応について
皮下注射・経鼻タイプのいずれも、副反応は比較的軽いとされています。
重い副反応が起こることはまれです。
皮下注射
接種した部位の赤み・腫れ・痛みがみられることがありますが、多くは数日程度でおさまります。
経鼻タイプ
くしゃみや鼻水などがみられることがありますが、同様に一時的とされています。
よくある質問
- 「打ってもかかった」という話を聞きますが、なぜですか?
-
インフルエンザワクチンは、感染そのものを100%防ぐものではなく、発症や重症化を抑えることを主な目的としています。そのため、接種していても感染・発症することはあります。
特にお子さんでは、「インフルエンザ脳症」という合併症が知られています。「インフルエンザ脳症」は発症初期に意識障害やけいれんなどがみられ、場合によっては重い後遺症を残すこともあるとされています。
重症化への備えとして接種を検討される方が多くいらっしゃいます。
- 皮下注射と経鼻タイプ、どちらを選べばいいですか?
-
年齢や体格、注射が苦手かどうかなどによって適した方法は異なります。
経鼻接種は、特に、ゼラチンアレルギーを有する人、免疫不全患者、喘息の症状を有する人には接種できませんのでご注意ください。
当院で相談しながら決めていただけます。
予防接種が特に役立つと考えられる方
以下のような方は、発症・重症化を防ぐ観点から、特に接種を検討する価値があると考えられます。
- 高齢のご家族と同居している方
ご家族内で感染が広がると、高齢の方は重症化しやすいため - 持病(基礎疾患)のあるお子さん・ご家族
感染した場合にご本人が重症化しやすいため - 保育園や学校など、集団生活で感染機会が多いお子さん
そもそも感染する機会が多く、接種によって発症・重症化のリスクを減らせるため
まとめ
インフルエンザ予防接種は、感染を完全に防ぐものではないものの、発症や重症化を抑える効果が期待できます。流行が本格化する前の接種がおすすめです。
特に2回接種が必要なお子さんは、接種間隔も考慮してスケジュールを立てることが大切です。
「いつ受ければいい?」
「注射と経鼻タイプ、どちらがいい?」
など、迷ったときはお気軽にご相談ください。
しおはら小児科・皮膚科クリニックでは、診療時間内いつでもワクチンについてご相談いただけます。お子さんの年齢や状況に合わせてご案内いたしますので、お気軽にお問い合わせください。
ご予約・お問い合わせ
診察券をお持ちの方は24時間受付のネット予約も可能です。(3日先〜2か月先まで)
参考文献
・厚生労働省「インフルエンザワクチン(季節性)」https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/yobou-sesshu/vaccine/influenza/index.html
・厚生労働省「インフルエンザの発生状況をお知らせいたします」https://www.mhlw.go.jp/content/001742996.pdf
・ウェザーニュース「インフルエンザ流行シーズン入り昨年より1か月以上早い異例のスタート」https://weathernews.jp/news/202609/030281/



