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熱傷(やけど)・皮膚科

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熱傷(やけど)

■受診されるまで、予防

受傷された際には、氷水ではなく濡れタオルなど、水道水程の温度で30分程冷やしてから受診してください。 痛みを和らげるとともに、熱傷の拡大を防ぎます。水疱は破らず、破れた際にも蓋の部分を残すようにしましょう。
煙を吸い込んだなど気道熱傷、顔など広範囲の熱傷は、救急指定病院を受診してください。
化学熱傷;特にフッ化水素は深部に及ぶことが多いため、直ちに水道水で十分洗浄、救急指定病院を受診してください。 灯油による化学熱傷・皮膚炎は、まず灯油を十分洗い落とすことが大切です。
予防は治療にまさります。特に足・下腿の傷はなおりにくく感染も起こしやすいです。 糖尿病などで足の知覚が低下している、麻痺があるなどリスクのある方は、カイロや湯たんぽは使わず、電気毛布などで対応しましょう。

■分類:深さ

障害された深さで表皮まで(1度)、真皮まで(2度)、皮下組織まで(3度)に分類されます。
紅斑のみの1度熱傷は、短期間で治癒します。
水疱がみられる2度熱傷は、軟膏ないし被覆剤での処置が必要です。
白色壊死等がある3度熱傷は、小範囲以外は当院では対応困難で、他院での植皮手術が必要になります。
2度の深い熱傷、3度熱傷は瘢痕(傷跡)が残ります。

1+2度熱傷

3度熱傷:蜂窩織炎の治癒後

■処置方法

当院では時折通院していただきながら、自宅で毎日処置していただくことを基本にしています。 消毒は皮膚の常在菌も障害し、治りが悪くなるので使わないでください。 市販の被覆材・食品用ラップなどは、感染やはがした際の皮膚障害も起こしうるため、お勧めしていません。

  • ①入浴・洗顔の際には、ビニール袋などで患部を覆い、最後に覆いをとって患部を洗ってください。 石鹸の泡を置くようにやさしく洗ってください。
  • ②紅斑のみの1度熱傷は、1~3日ほどステロイド外用剤を使うと治癒します。これは痛みにも有効です。
  • ③水疱のみられる2度熱傷では、水疱は破らないでください。1度部分が混在する時は、1~3日ほどはステロイド外用剤を併用します。 主にワセリンで処置をします。ワセリンは軟膏ヘラなどで、ガーゼやモイスキンパッド®などに伸ばして患部に置き、衣服に染み出さないようにします。 傷の様子で他の軟膏、スプレー、またシリコーン製などの被覆材も用います。
  • ④小範囲の3度熱傷では、ゲーベン®など傷んだ組織を溶かす軟膏を用います。治療には長期を要します。

皮膚科の疾患:原因と治療・対応方法

皮膚科における疾患と、原因と治療・対処方法の詳細を下記からご覧いただけます。

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