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診察について・小児科

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小児科

ごあいさつ

私はここ塩尻で生まれ育ちましたが、小さい頃はしばしば発熱したり喘鳴をともなう咳で、 市内の診療所で診ていただいたことをよく覚えています。やさしい医師に診ていただき、 看護師さんに声をかけていただいたことで、不安だった気持ちが落ち着き、安心した心で家に帰ることができました。 私自身もそのような診療を心がけていきたいと思います。当クリニックでは発熱、咳、鼻症状、腹痛、嘔吐、 下痢などの症状を中心とした感染症に対するプライマリーケアを中心に診療を行います。水痘などの感染症に対しては、 別の待合も設けて、感染予防対策を講じています。予防接種や健康診査にも対応します。 一般患者の少ない午後2時から3時の予約枠を設けてありますが、ご希望があればそれ以外の時間帯でも予約可能です。 ネット予約も活用していただければ幸いです。貧血、低身長、肥満など他にも心配なことがあれば、気軽に受診してください。

かぜの症状と対処方法

■かぜってどうしてなるの?

かぜをひくと、発熱、倦怠感、鼻水や鼻づまりなどの鼻症状、のどの痛み、咳やたんなどの自覚症状がみられます。 頭痛や食欲低下を伴うこともあります。また、嘔吐や下痢などの消化器症状がみられることもあります。 保育園や幼稚園に入園したばかりの時期は、特にかぜをひく頻度が高く、園を休まなければならないこともあります。 かぜの原因の80~90%はウイルスといわれています。主なものでは、ライノウイルス、コロナウイルス、パラインフルエンザウイルスなどです。 A群β溶血性連鎖球菌を中心とした細菌やマイコプラズマ、クラミジアなどが原因のこともあります。 保育園や家庭で、浮遊している微生物を吸い込むことにより気道粘膜にくっついて、からだの中に入り込み増殖をはじめます。 ただし、微生物を吸い込んだみんながみんなかぜを発症するわけではなく、本人の体調、体力や免疫力などの要因がからんできます。 また、かぜの原因ウイルスは400種類以上が知られています。ひとつのかぜがなおっても、 また次に同じような症状のかぜをひいてしまうのは、このためです。

■かぜをひいたらどうするの?

基本的にウイルスのかぜは、ほとんどが自分の免疫力で自然となおります。 ですから、ウイルスが原因のかぜでは、自然の治癒力を高めるようなサポートをしてあげるのが、治療の基本になります。 おうちでなるべく安静にしていただき、体力の保持と回復に努めます。 さらに、水分摂取や食事をしっかり摂ることが、かぜ症状からの回復につながります。 症状を和らげる薬を飲むことも大切な時があります。 たとえば、咳を鎮める薬、痰を出しやすくする薬、 お熱を下げる薬などです。こどもの場合、うまく痰を出すことができずに気管に詰まってしまうことがあるので、 水分を多く取って痰をやわらかくしたり、背中を軽く叩いて、咳と一緒に出しやすくするといった方法もあります。 また、お部屋の空気が乾燥しているときには、加湿器で湿度を60%程度にしてあげると、咳や痰の症状を和らげるのに役立ちます。

■抗菌薬が必要な場合は?

かぜの原因の80~90%はウイルス感染です。ウイルス感染には、抗菌薬は効果がありません。 ですから、ウイルスが原因と考えられるかぜには、基本的に抗菌薬を飲む必要はありません。 かえって必要でない抗菌薬を飲むことにより、抗菌薬の効果が良くない細菌が生まれ、からだのなかに住み着くことがあります。 もし、そのような細菌がからだのなかで、あるいはほかの人に移って悪さをした場合、 抗菌薬が効きづらい状況になってしまう可能性があるのです。特に日本では抗菌薬が乱用されてきた経緯があります。 抗菌薬の適切な使用によって、薬の効果が悪くなった細菌(薬剤耐性細菌)の増加を防ごうとする取り組みが始まっています。
それではどのような場合に抗菌薬を飲めばよいのでしょうか。それは明らかに細菌感染が疑われる場合です。 頻度の高い例では、A群β溶血性連鎖球菌(溶連菌)感染があります。のどが真っ赤になり、膿が付着しているのがみられ、 迅速診断が可能です。また、最初はウイルス感染で始まり、うまく痰が出せず気管支などに溜まり、そこに細菌感染がおこり、 気管支炎・肺炎に進展する場合もあります。小さなこどもの場合、尿道から感染する尿路感染にも注意が必要です。 とびひとよばれる皮膚の細菌感染では、抗菌薬軟膏の塗布だけでは改善がみられないことも多く、抗菌薬内服の適応となります。 重篤な場合では、血液の中に細菌が入り込み、機嫌が悪い、顔色が悪い、ぐったりして反応が悪い、 全身の状態が良くないなどの症状を引き起こす、菌血症があります。この場合、 症状の進展が速く、髄膜炎になることもあります。
細菌感染を疑う場合は、慎重に診察し、必要に応じて適切な検査を行うことにより、抗菌薬が必要かどうかを判断します。 抗菌薬が処方された場合、用法、容量や内服期間を必ず守り、飲みきるようにします。自己判断による抗菌薬内服の中断や、 中途半端な内服の中止は、耐性菌を作り出すことにつながります。本当に抗菌薬が必要な時に抗菌薬が効かない事態にならないように、 適切に診断を受け、抗菌薬を飲みましょう。

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